20000225 DDT(y2D)

入場式、タウンホールじゃない為か、若干進行の悪さがあった気がする。
お偉方は辞退。挨拶は今日復帰の江川。

■第1試合
×藤沢一生vs宇和野貴史○(6分28秒 ドラゴンSH)
若手っぽさが前面に出る宇和野とニセモノっぽさが前面に出る藤沢一生の対戦。
ストラングルホールドを2種類出してみたりして頑張ってはいると思うんだけど、
藤沢はやっぱり物足りない。
ニセケンスキーで行くんなら、もっとケンスキーぶりを出して欲しい。
ガタイが良いんだからもったいないよね。
一方、宇和野は何故かデビュー戦を観てるんですが、この人デビュー戦が一番良かったよ。
インディらしからぬ新人だと思ったのに、観るたびにモッサリして行く気がする。
そして、双方モッサリとして試合は流れ、4、5分でスタミナ切れ。
最後はドラゴンで宇和野。

■第2試合
○アイアン・シェフvs佐野直×(4分31秒 佐野の海老固め 大根風しょっぱいソース和え)
ウサンクセェー、っていうか笑いますよ、コレが出てきたら。
反則といっていい。佐野直の入場テーマって、 前奏がちゃんと付いてたんですね。
初めて知りました。あーのーそーらーを、こーえーてー♪ で、
アイアンシェフですが料理の鉄人のテーマに合わせて大根を掲げて入場、リングを1周回ってリングイン
この一戦は入場〜コールまでが一番面白かったです。
佐野のウエイトの小数点以下の「704」とか、 アイアンシェフの「93000gと大サジ3」とか。
そして、本日の食材の発表、当然「大根」です。
試合が始まってもその調子、鉄人が千切りチョップを叩き込んだりして優勢。
反撃の場面はグレースアタック。グレースのスイングDDTが鉄人に決まる。
しかし、攻勢もここまで。
フィニッシュ、むしろ仕上げは大根をリング中央にセット、そこへパワーボム
塩をして片足で踏みつけフォール。
確か「体固め」とキムタクがアナウンスしたところ、鉄人が抗議。
そして、発表の訂正。
決まり手は「佐野の海老固め 大根風しょっぱいソース和え」満足して帰る鉄人。
頑張れ佐野直

■第3試合
ブラックジャック・ファンクvs加藤茂郎△
ノーコンテストらしい:発表無し)
若手中心で原点回帰をするってコンセプトがy2D。
何故この試合か?っていうと、やっぱり原点回帰なんでしょう。
インディ特有の胡散臭さをエンターティメントにしちゃってるDDT本隊との違いは、
胡散臭いものを胡散臭いままでってことなんでしょう。
それもまた原点回帰。っていうか、こういうのも好き。
テキサス系マリガン派のアメプロとフレアー系アジテーション派のアメプロの対戦。
加藤がマイクを持って喋りはじめた所に、ファンクさんが突っかけて試合開始。
マイク聴きたかったかも?
加藤が急所撃ちを飛ばせば、ファンクさんはナックル、クローで返す。
胡散臭さ炸裂の70年代アメプロ。
未知の強豪とかがイッパイ居た頃のね。
そして、もつれた試合の中でジェントルに誤爆。ジェントルレフェリング不能
リング下に居たグレースがレフェリングを促すが、ジェントルは失神してしまっているらしい。
見かねてリングに上がるグレース、代りにレフェリング。
両者がグラウンドコブラの体勢に入った所でジェントル蘇生。
起きなきゃいいのに。
そして、グレースはカウントを3つ入れてファンクさんの手をとる。
しかし、ジェントルは2カウントとアピール。収まらない両者、キムタクからの発表も無し。
加藤「ちゃんとしたレフェリーでもう一回やるぞ」
グレース「ワタシにやらせて下さい」
加藤「あー?お前じゃ駄目だ」
グレース食い下がるも、加藤引き上げ。
決着の不透明さも70年代テイストってことで。

■第4試合
×西野勇喜vs石井智宏○(9分45秒 ダイビングヘッドバッド)
西野選手1コ上なんですよ、意外と若いんですね、関係無いんですけど。
さて、IWAでは抗争してるんでしょうか? 元WARの石井選手との対戦です。
IWAでこの間観た時には、なんだかナァって印象の強かった石井選手ですが、
この人はシングルの方が良さそう。
ま、IWAでは乱入からの参戦なので荒い試合になるのかなってとこなんですが、
この日の西野戦は良かったですね。
両者ともやっぱり意地の張り合いで、ひとつひとつの技が痛そうでした。
一部地域ではニセ川田とも呼ばれてますが、気迫の闘いぶりは良かったですよ、
西野選手とも甲乙つけがたかったです。
ただ、頭から落ちるって場面が比較的多かったじゃないかな?なんても思いますが。
ノーザンライトボムってやっぱり危ないね。
最後はダイビングヘッドで石井が〆。悔しがる西野。この図も良い。

セミファイナル
○スーパー宇宙パワーvs江川英知× 〜復帰第1戦〜(8分37秒 スリーパー)
復帰戦が宇宙とって酷いな。
えー、1年間休んでました、メビウスの江川選手の復帰戦です。
廃業というか、休業の前も何回か試合を観ましたが、
特有の硬い動きのある選手で引退は残念だなって思ってました。
メビウスもジョリーロジャーメビウスも手薄になって
実体が無くなりそうになった今、復帰は嬉しい所。
トンパチの折原ばっか観てたしね。
さて、試合は復帰戦だってところを全然カンジさせなかったんじゃないかな?
凄くついていってたと思います。
休業前も若手の域を脱してなかったはずの江川選手なのにな。
ここのところ、怪我から復帰とかって場面を何人か見てますが、
一番良かったと思いますよ。
宇宙の蹴りを受けて返す場面で、若干の躊躇が見えたのが残念。
この辺が試合勘なのか?粘りに粘るも、スリーパーでタップ。
宇宙は「DDTでも若手と試合組むように高木と木村くんに言っとくよ」と
江川選手を認める発言をしてましたね。
石井といい、江川といい良い選手が集まってますよ。あとはクーガー待ち。

■メインイベント
佐々木貴、高井憲悟vs仮面SSライダー、タノムサク鳥羽×
(13分37秒 D-ガイスト)
鳥羽のテーマって尾崎らしいね。
なんかアレだ。カッコイイから別に良いんだけどさ。
これは見所のある試合でしたよ、来なかった人は残念。
序盤にはライダーさんと佐々木選手のグラウンド。
クルクルクルクル回ってたよ。
佐々木選手はイマイチ垢抜けないカンジがするんだけど、
リングに上がるとやっぱりプロレスラーだナァって。
カッコイイわ。まぁ、鳥羽の方がカッコイイケド。
前回のy2Dのメインを飾った2人が、今回もメインを張ったワケですが、今回も面白かった。
前半からメインまで、時間短めの試合が並んだけど、別に足りないカンジはしなかったもの。
展開としては高井が捕まって佐々木に代る鳥羽が投げられてライダーさんと代る。
高井が頭で攻めれば、鳥羽はラッシュ。
ライダーのタイガームーヴも出れば、佐々木のキックで流れが変わる。
まぁ、捕まるのは高井か鳥羽なんですけどね。
でも、2人ともただ捕まっただけじゃ終わらない。
止まることのない攻防ですな。最後は佐々木の勝ち。
カラダでっかくするって、鳥羽。
今のままの方が面白いけど、続けるんならそれも必要。やっぱり主役。
y2Dになんで自分が出るんだ?って疑問もあったらしいライダーさん、もっと出て下さい。
高井、佐々木が主役になれないのは問題ですよ、高井はもっと頑張って欲しい。

20000225
DDT(y2D)
Herat Beat y2D
板橋産文ホール